Sugarcoat-シュガーコート- #74

Candied extra New Year's Day is the key of the year.


 ミザロヂーの店内はFATEを中心にした、シークレットのカウントダウンライヴで音と談笑に満ちている。
 夜の七時から始まり、奥に臨時設置されたステージ上で、FATE、その親友でソングアーティストとして若手のメジャートップに位置するユーマ、そして後輩的存在であるインディーズバンドの“DEEPBLUE”が入れ替わり立ち替わりでリズムを繰りだす。
 FATEはプロとしての活動に入った年でもあり、往年からのファンを呼んだライヴはどこまで盛りあがるのかというくらいの熱気に溢れた。時間が経つにつれて人も増えた。混み合う人の間を、ギャルソンが踊るようにくるくると躰を回しながら、器用に飲み物やら食べ物を運んでいる。
 夏のライヴ打ち上げのとき、はじめてミザロヂーの来たのだけれど、そのときといまはまるで雰囲気が違っている。
 叶多は圧倒されながらステージ上のFATEを見守った。

「叶多ちゃん、人が多いけど大丈夫?」
 隣に座ってステージ上に目を向けていた、航の彼女である実那都が振り向いて叶多に訊ねた。
「大丈夫です。ちょっとびっくりしてますけど」
 ざわついている店内では普通に喋っても聞こえにくく、叶多は少し大きな声で答えた。
「FATE、どう?」
「なんだか夏に見たライヴとは違う感じ。あのときはすごく盛りあがったって思ってたけど、いまに比べたら全然足りない」
 ミザロヂーに入って左奥にあるカウンターはほかの席よりも少し上段にあり、高いスツールに座った叶多からはFATEがよく見える。テレビで見る行儀のいい演奏ではなく、(はじ)けるようなパフォーマンスが続いている。
「どっちがいい?」
「いまのほうがみんな楽しそうだし、FATEに合ってる感じがする」
「でしょう。プロになるといろいろ自由にできないこともあって、思うように力が出せてない。だからいつか私も力になれたらって思ってるんだけど」
 ステージ側からすると後ろに位置する水納唯子(みずなゆいこ)が、かすかに不満げな口調で口を挟んだ。
 唯子はFATEのインディーズ時代のマネージャー的存在で、その縁で今春からFATEが所属する斉木事務所への就職が決まっている。
「ライヴのやり方にまで制約あるんですか」
「プロになったからには“売れる”ということがすべてじゃない? まずは広く周知させることが大事になってくるし、一般受けを狙ってる。いまは我慢というところ」
「そのわりに紅白は出なかったんですね」
「アルバム発売してツアーが始まったし、紅白は時間拘束されるらしいから。事務所としてはあまり紅白を重要視してないようなの。それに、今日みたいな年越しのほうがFATEらしいし」
「デビューしてからのFATEしか知らないけど、今日のライヴはあったかい感じ」
 叶多が答えると、実那都と唯子は同意してうなずいた。

 戒斗がはじめて誘ってくれたライヴだが、来るまではちょっとためらっていた。戒斗が誘った最大の理由は、年越しに叶多を独りにしておくことが忍びなかったからに違いない。
 けれど、来てよかった。
 今日はモヤモヤした気分になることもなく、逆に、ただのファンというよりは支持者というべき人たちと仲良くなれた。始まったばかりのときはいまほど人は多くなく、お子様扱いが感じられなくもないけれど、よく話しかけられた。

「木村さんがいるとシークレットもちょっと抑制されちゃうけど、今日はいないから」
 実那都が少し舌を出しておどけた。
「こんなに楽しいんなら、デビューするまえのFATEをいっぱい見たかったなぁ」
 叶多はしみじみと嘆息した。
 唯子が可笑しそうな目を向ける。
「戒斗からおよそのことは聞いたけど、叶多ちゃん見てるといまだに信じられない」
「どういう意味ですか」
「うーん……簡単に云えば戒斗のイメージが崩れたのかな。そのイメージについていけてないの。あ、悪い意味じゃないのよ。やられたって感じ」
 叶多が顔をしかめると、唯子は慌ててフォローした。
「私たちからすれば戒斗は完全無欠なわけ。隙がなくておもしろくない奴。単純に見ればカッコいいけど、どこか物足りない。でも物足りない奴じゃなかった。やっぱり人間として完璧すぎる」
「……あたし、『隙』ですか?」
「いい意味でね。戒斗が悪あがきしてたのもわかる気がする」
「悪あがきって?」
「要するに隙をつかれたくないんじゃない? よくわからない裏のことも含めて。別の云い方をすれば、いろんなことを守りたかったのかもしれない」
 唯子は首をかしげて叶多に笑みを向けた。その視線が叶多の頭上に上がる。

「あら、噂をすれば」
「何座談会やってんだ?」
 背後に立った戒斗を見上げると、右手が叶多を通り越してカウンターに伸びた。戒斗はマスターが恒例のように差しだしたグラスを受け取った。
 ステージではバトンタッチしたユーマがラヴソングを奏でている。
 FATEが休憩に入るたびに、戒斗はこうやって叶多の傍に来てはウィスキーの水割りを一杯飲み干して、またステージに向かうということを繰り返している。
「女同士の話には首を突っこまないことね。墓穴掘ることになるわよ」
「おれが?」
 ありえないとばかりに戒斗は首を小さく傾けた。
「慢心もすぎるわね」
 唯子がたしなめると、戒斗はくっと笑ってグラスを左手に持ち替え、右手をあたりまえのように叶多のウエストに回した。
 お酒を飲んでいるうえにライヴでテンションが高くなっているせいなのか、叶多は戸惑う。
「戒斗、酔ってない?」
「このくらいでは酔わない」
 そうだろうかと疑うように見ると、なんだ? と戒斗は訊ねた。
 叶多は答えずに腰から戒斗の手を離した。
「これもだめなのか?」
「……そうじゃなくて」
 家とは違うんだから。
 叶多は目で訴えた。
 伝わったのかどうなのか、肩をすくめてグラスを空にすると、戒斗はステージに向かった。

「戒斗がこんなふうに人前でベタベタしてくるって思ってなかった」
 叶多が当惑してつぶやくと、実那都と唯子が両脇で笑いだす。
「みんなに紹介してるのよ」
「そうそう。叶多ちゃんが自分の彼女ですって」
 叶多は目を丸くする。
「でもそんなことしたら……」
「ここにはそういうことを文句云うような野暮なファンはいないから大丈夫。かえってそうすることで、ここではファンに対しての敬意になるのよ」
「だから安心していいんだよ」
 よくわからなかったが、彼女たちの云うとおり、敵意のある視線はまったく感じられない。
 それが子供すぎて相手にされていないという理由であっても、とりあえずは安泰だ。

 実那都たちからインディーズ時代のFATEの話を聞いているうちに、年越しのライヴも終盤にかかる。
 店の時計に合わせてちょうど十二時にFATEが曲を終えた。同時にクラッカーの音が弾け、特別大きいクラッカーからは色とりどりのテープが散った。
 ステージ上からの『Happy new year!』というコールに誰もが答えて一同に沸いた。
 テンポのいい曲、“Find up”が流れだし、店内が波打つ。
 続けて数曲が流れるまま見守っていると、途中で戒斗がステージ脇に合図を送る。ステージに上がってきたDEEPBLUEのベーシストにベースを預けて入れ替わった。

「叶多、ふけるぞ」
 傍に来るなりそう云って、戒斗は叶多をスツールから下ろした。
「え? だってまだ……」
「大丈夫だ。ここまで来たら適当に終わる」
 そんなアバウトなことでいいんだろうかと思いつつ、またね、と可笑しそうに云う実那都たちへの挨拶もそこそこに、手を引かれるまま戒斗に従った。
 入口の横で預けていたコートとバッグをギャルソンから受け取った。

「みなさーん」
 不意に歌とドラムが止み、健朗(けんろう)のギターと良哉のキーボードが小さくメロディを奏でるなか、航がマイクを使い、浮かれた声で呼びかけた。
 何事かと思って叶多がステージに目を向けると、航がニヤついた視線を送り、背後の頭上からは戒斗の舌打ちが聞こえた。
「戒斗が愛しの彼女を連れてお帰りですよぉ」
 一斉に店内の視線が集中し、叶多は卒倒しそうになった。戒斗がため息を吐く。
「認めんだろ? そのために連れてきたはずだ」
 すでに周知した答えを待って店内はしんと静まった。
 戒斗はため息紛いの笑みを漏らす。
「そのとおりだ」
 口を歪め、戒斗があらためて認めると、口笛とともにどっと歓声があがった。
「FATEのニューフェイスだ。みんな、よろしくな。戒斗、泣かせんじゃねぇぞ」
 航が放った最後の言葉はどうとでも取れそうな口調だ。
 どういう意味だ、と戒斗はため息混じりにつぶやきながら後ろ手に手を上げて受け流すと、真っ赤になってパニック寸前の叶多を促して外に出た。
「か、戒斗……いいの?」
「何が」
「だって……実那都さんたちは安心していいって云ってくれたけど、やっぱりファンは……」
「大丈夫だ。ここに集まるファンはダチみたいなもんだ。いざというときはFATEを守ってくれるくらいに」
 戒斗は叶多の不安に請け合った。

 タイミングを計ったように和久井の車が横付けされる。
 家に帰りつくまで、実那都たちから聞かされたことをもとに戒斗からも昔のエピソードを聞きだした。
 車が止まり、戒斗に促されるまま降りると、そこはマンションではなく近くにある神社の前だった。
「和久井さん、ありがとう」
「どういたしまして。お気をつけて」
 後部座席のドアから車の中を覗きこむと、和久井はかすかに笑みを見せながら答えて帰った。

「戒斗?」
「初詣」
 叶多は手を引っ張られて小さな神社の鳥居を潜った。おそらくは近所に住んでいる人たちとすれ違う。
「同棲してはじめての年越しだし」
 いつも叶多が云う口癖を受け売りして戒斗の眼差しが下りた。
「あ! あけましておめでとう、戒斗」
「おめでとう」
 肝心の挨拶を忘れていたことに気づいて慌てて云うと、戒斗も可笑しそうに応じた。
「何を願う?」
「えっと……ずっと一緒にいられるように! 戒斗は?」
「願い事が叶うまでは云わない主義」
「ずるい」
「こんなところで怒るより、神様を起こしたほうがいいんじゃないか?」
 賽銭を入れると、戒斗が鈴の緒を叶多に手渡した。振ってみたけれど、ちょっと揺れるだけで神様を起こすほどの音が出ない。戒斗が笑った。
「振るんじゃなくて、下に引くんだ」
「え……こう?」
 下に強く引いてみると驚くくらいに鈴の音が響いた。
 叶多は手を合わせると、人が少ないぶん、戒斗が呆れて声をかけるまでゆっくりお願いをした。

「神様に願い事しなくてもおまえ、自分で叶えそうだし……というより、名前からして叶多に願い事したほうが叶いそうだな」
 叶多は繋いだ手のままで、戒斗を小突いた。
「誉めてんだ。強運がついた気がする」
「ほんとにそうならうれしいかも」
 叶多の口が(ほころ)んだのもつかの間、すぐに欠伸(あくび)にとってかわり、空いた左手で口もとを隠した。ライヴの準備から立ち会うことになって、そのぶん早起きしておせちの準備をしたせいだろう。
「ライヴ、疲れたか?」
「ううん。おせち作り、はじめてだったからそっちのほうが疲れてるかも。ライヴは楽しかったよ。ちょっと耳がヘンだけど。今日のFATE、すごく好き」
 歩道を歩きながら見上げた戒斗はふっと笑った。それはちょっと自己嫌悪の混じったような笑みで、戒斗は、そうだな、とつぶやいた。
「テレビだと無難に見えて、ほかのバンドとあんまり変わんないけど……」
「手厳しいな」
 戒斗が淡々と口を挟んだ。
「……ごめん。でも違う、続き! 曲もメンバーもすっごく綺麗にカッコよくて好きだよ! だからファンも多いし」
「けど?」
「けど?」
「ほんとはどう思う?」
 同じ言葉で問い返すとごく真剣な質問が返ってきた。
 率直な意見を求められていると知って、叶多はついさっきまで何時間もぶっ続けだったライヴを思い返す。
 爆発しそうな躍動感。同じ曲なのにポップス寄りのロックではなく、重低音のきいたハードなビートはさらに曲を()かしていた。
「今日のFATEを見たら、普段のFATEはFATEらしさが足りない。もっと、もっと! って感じ」
「わかった」
 戒斗は大きくため息を吐いた。
「戒斗?」
「おれの……FATEのディレンマなんだ。出したい音が出せてない。かといってやりたいことばかりやっていけるほど甘くない。どこかで踏んぎりをつけなきゃならない」
「……一からも……覚悟するってこと?」
 戒斗の口調から聴きとれるニュアンスをつかんで叶多は訊ねた。
「わかるか?」
 戒斗がちょっとした驚きとともにかすかに笑って問い返した。
「これでも戒斗のこと、少しはわかってるってまえに云ったよ? 踏んぎりつけるっていまのまま事務所の都合でやってくか、FATEらしさを出すかってことだし、戒斗なら絶対にFATEらしさを選ぶって思った」
「正解らしい」
 クッと吹きだすように笑った戒斗の返事は微妙にずれている気がした。
 マンションの階段を上りながら覗きこんだ戒斗からは、この話題になってから角張っていた印象が消えている。
「何?」
「こっちのことだ。まあ……平たく云えば叶多がいると迷いがなくなる」
「そう?」
「そうだ」
 戒斗がドアを開け、先に叶多を部屋の中へと通した。

 浴室へ行って蛇口をひねり、叶多がダイニングに戻ってくると、戒斗は手にしていたペットボトルの水を一口飲んで手招きした。
「叶多、願い事」
 ペットボトルをテーブルに置き、戒斗は叶多の両頬をすくった。
「何?」
「叶えてくれるんなら云う」
 返事をするまえにくちびるをふさがれた。叶多の領域を侵してくる戒斗のキスはお酒の味がする。
 ぅん……っ。
 叶多が呻くと戒斗はくちびるを離した。
「叶多、終わった?」
 お酒の香りがするキスに酔ったかのように、何を訊かれているのか一瞬わからなかった。
 潤んだ瞳を上げてうなずくと、戒斗のくちびるが歪んだ。
「なら、ここはふたりっきりだし、今日は遠慮なく抱く。それが願い事だ」
 戒斗がミザロヂーでの無言の抗議を引き合いに出すと、叶多は目を見開いて、不安ともとれる表情を顕わにした。
「叶えてあげるって云ってない」
「さっき『うん』て返事した。無駄な抵抗はするな」
 人差し指を突きつけて戒斗は云い放ち、『うん』に見覚えのないまま叶多は浴室へと(さら)われた。

「戒斗っ、今日は触れていい?」
 強引に脱がされながら叫ぶように叶多は訊ねた。
「だめだ。まだ飽きてない」
「……やっぱりヘンタイ」
「どうとでも云ってくれ。航には悪いが、おれは叶多を啼かせたい」
 叶多の抵抗が止んだ。次の瞬間、惨めそうに顔を赤くして戒斗を見上げた。
「……航さん、そういう意味で云ったの?」
「あいつがまともなのは実那都を(かば)うときだけだって覚えてたほうがいい」
 戒斗はニヤリとして叶多の反応をおもしろがった。
 下着姿になった叶多の躰がぷるっと震えた。
「風邪をひくまえに風呂に入るんだ。それとも全部、おれに脱がせてもらいたいか?」
「むこう向いててくれる?」
「いまだに恥ずかしいってどういうことだ?」
「だって……戒斗は一方的だから……なんだかあたし独りいつも……」
「なら、一緒に脱いでやるよ」
 云うなり、戒斗は着ていたシャツを脱ぎだした。広くて硬い胸が剥きだしになってくらくらしそうになる。
「そういうことじゃなくて……」
 からかうように見られながら戒斗が革のズボンに手をかけると、叶多はびっくり眼になって言葉を途切れさせた。
 くちびるが下りてきてキスされると同時に、叶多の背後に回った手がブラジャーのホックを外す。
「卒倒するまえに早く脱いで中に入ったほうがいいんじゃないか? キスしてると見えないし、いまのうちだ」
 いったん顔を離してそう云った戒斗はまたくちびるをふさいだ。
 叶多は戒斗の左腕をつかんで片方ずつ脚を上げるとショーツを脱いだ。触れているだけのキスから逃れると急いで風呂場に入る。手早く洗い流して浴槽に浸かった。忍び笑いが追いかけてくる。

「戒斗がこんなに卑怯だって知らなかった。弱い者苛めだよ」
 浴槽の中に入ってきた戒斗が背後から叶多を引き寄せた。
「卑怯じゃない。苛めには違いないけど、根底が違う」
 すまして耳もとで否定され、叶多はくちびるを少し尖らせた。
 やっぱりやられているばかりでは(しゃく)に障る。恥ずかしいのは消えないけれど、叶多は思いきって戒斗に向き直ろうと躰を回した。

 新しい年も始まったことだし、一年の計は元旦にあり。
 今年の目標は絶対に本当のえっちまで漕ぎつけること! まずは戒斗に触れることから!

 そう思ったまではよかったけれど、横向きになったところで脇の下から躰をすくわれ、戒斗が膝を曲げて叶多の脚の間に割りこませる。叶多は窮屈(きゅうくつ)な格好で右半身を挟まれ動けなくなった。
 戒斗の左腕が回りこんで叶多の左の胸を包むと、躰が跳ねあがってそのまま戒斗の脚に固定される。
「戒斗っ」
「いい感じだ」
 戒斗はニヤリとして、お湯から抜けだしてちょうどいい高さになった叶多のふくらみを口に含んだ。戒斗の右手が開いた脚の間に忍びこむ。
 寒さのせいなのか触れられたせいなのか叶多の躰が震える。
 ん……あっ……。
 まもなく寒さを感じないほど、叶多を抱く戒斗の躰は熱く、自分の躰の内部からも熱が募っていく。
「戒……斗……」
「いけばいい。何回でも」
 息苦しそうに喘ぎながら名を呼ぶと、戒斗が顔を上げて耳もとに囁いた。やがて堪えきれなくなって泣きだした叶多は戒斗の許しに身を委ねた。

 いまいちパッとしない、それどころか“計”というにはあまりに浅はかな決心だったせいか、襲われたとたんに奪われた力は戻ることも思いだす暇さえもなく、戒斗が遠慮なくと宣言したとおりに叶多は願いを叶えさせられた。
 ふたりが縁起物を詰めこんだおせち料理にありついたのは、元旦という時間をとっくに越えたお昼過ぎだった。

* The story will be continued in ‘Dis-mis・s・ion’.*

BACKNEXTDOOR


* 英訳 New Year's Day is the key of the year.… 一年の計は元旦にあり