ONLY ONE〜できること〜 #39

第5章 ONLY ONE〜できること〜  5.PRAYER-祈り- act1


 翌日、高弥はまだ昂月が眠りこけているうちに起きだした。時計を見るとすでに十時を回っている。淹れたコーヒーを持ってきても、まえのように昂月が起きだす気配はない。
 手に入れば落ち着くかと思っていた欲心は、渇望へと膨らんだ。抑制した時間が長かっただけに、無茶をして無理させたかもしれない。ベッドに腰を下ろし、しばらく昂月を眺めた。
 横向きに寝ている頬にかかった髪を後ろへやると、泣いたせいで少し腫れた(まぶた)が目に入る。そうしてくれたことの重みをあらためて誓いに代えた。
 これまで抱えてきた歌うことへの迷いは昂月が望むことで払拭(ふっしょく)された。戒斗が云ったように、歌があったからこそ、ふたりは(めぐ)り逢った。迷うまでもない。

「昂月」
 頬に触れて名を呼んだ。昂月はかすかに身動ぎをしたが起きることもなく、高弥はもう一度呼んだ。
 昂月の瞼が震え、布団から出した手が探るように伸びてくると、細い肩が(あら)わになった。その手をつかみ、高弥は身をかがめて昂月の頬にくちづける。
「起きて」
「ん……」
 小さく呻いて昂月は目を覚ました。
「もうスタジオに行かなきゃならない。あとで来てほしい」
「うん」
「躰、大丈夫か?」
「すごく……いい感じ」
 心配した質問に、昂月が試すように身動ぎして仰向けになり、そう答えると高弥がくっと笑う。
()め言葉として取っとくよ」
「夢……じゃなくてよかった」
 そう云った昂月のくちびるは笑っているにも拘らず、その瞳からは涙が落ちた。
「泣き虫だって知らなかった」
「……嫌い?」
「抱きしめたい」
 今度は昂月がクスクスと笑いだす。
 降りてきたくちびるが昂月の笑みに触れ、まもなく名残惜しそうに離れた。
「じゃ、行くよ」
「うん」

 ベッドの中から出るのがもったいなくて、昂月が起きあがったのはずいぶんとあとになってからだった。
 心地よい(だる)さを躰の奥に感じる。
 目が重たくて、服を着てからバスルームへ行って鏡で見てみると腫れぼったい。
 こんな不細工な顔になってても、抱きしめたい、ってどうかしてる。
 そう考えて昂月は独り笑った。
 寝室へ戻り、サイドテーブルに置いてあったコーヒーカップを手に取ってリビングへ行った。
 コーヒーを淹れなおしているとき、不意につけていたテレビから祐真の歌が流れだし、手がピクリと慄いた。二十秒のCMは昂月の動きを止めたが、耳をふさぎたい気持ちはなくなって、素直に聴けそうな気さえする。

 ブランチタイムを取って、一時を過ぎてから昂月は部屋を出た。
 エレベーターがちょうど上がってくるところで、ボタンを押して待っているとドアが開き、この階でだれかが降りるのに気づいて脇に避けた。
「昂月ちゃん?」
「……おじさま!」
 いきなり名前を呼ばれて驚きつつ顔を上げると、伊東だった。その横には見かけたことのないスーツ姿の男が付き添っている。
「高弥はスタジオですけど……?」
「……いや……」
 伊東が高弥を訪ねてくるのはめずらしく、昂月が不思議そうに云うと、困ったように伊東は眉間にしわを寄せて言葉を濁した。
 それからふと気づいたように昂月をまじまじと見つめる。
「……昂月ちゃんがここにいるということは……高弥とは……?」
「はい。心配かけました」
 伊東が訊くまでもなく、昂月のこれまでにない和やかさと、少しばかりばつの悪そうな表情が答えを示している。
「それはよかった」
「でも、高弥には償いきれないくらい……」
 涙ぐみそうになり、昂月は目を逸らして言葉を途切れさせた。
「それでも、うまくいったのなら高弥は報われているよ。憂うことはない。親として欲を云うなら、これから何があっても最後まで高弥を信じてやってほしい」
「はい」
「そうとわかったら、ついでだ。昂月ちゃん、依頼の件、いま確認してもらえるかな?」
 伊東は愉快そうな表情を覗かせて云った。
「いま、ですか?」
 びっくりして問い返すと、伊東は茶目っ気を見せて指差した。その指は高弥の部屋の隣を指している。
 示された方向を見て唖然としていると、伊東は昂月の背を押して先立ったセールスマン、つまりは不動産業者についていくように促した。
「ここは住んでた人が……」
「彼らにとって、もっと立地条件のいい部屋を提供してみたらあっさり譲ってくれたよ。多少、高くはついたがね」
 すまして伊東が云うと、昂月は呆れるのを通り越して笑った。
 玄関を入ると、高弥の部屋とは真逆の配置という違いだけのようだ。リフォームされたのか、新築のようにきれいだった。
「実を云うと、君と同じことを祐真くんにも頼まれていたんだ」
 伊東は迷いと気遣いの混載した声で打ち明けた。
「同じこと?」
「逝ってしまったあの日に、家を探してほしい、と」
 互いに出した答えは、見る方向は違っても結局は同じもので、それは共生という相関から自分の足で立つことへの一歩だったのかもしれない。
 昂月がいま、案じるよりも未来に(のぞ)みを見ているように、良哉が断言したとおり、祐真もそうであったことを信じられた。
「……あたしと祐真兄は……似てるんですね、ほんとに。独りだったらあたしは受け入れられなかったかもしれません。でも……高弥がいて……全部をいつか認められそうな気がしてます」
 そう云って笑った昂月を見て伊東もほっと微笑んだ。
「この部屋、気に入ってくれたかな」
「はい、云うことはありません」
 昂月のうれしそうな二つ返事に、伊東は満足そうにうなずいた。
「いずれは家族が増えるだろうし、そのときは壁に穴を開ければ引っ越しする必要もないだろう?」
 あまりに気の早い話に昂月はケタケタと笑った。
「おじさま、うまくいってなかったらどうしたんですか?」
「強制執行だ」
 昂月と伊東は顔を見合わせて吹きだした。


 スタジオのドアを開けると、高弥が祐真の曲を歌っている声が聴こえてきた。
 コントロールルームのソファに唯子と実那都、そして叶多がいる。
「やっと来たのね。高弥がお待ちかねよ」
 唯子は(わだかま)りなど少しも感じさせず、昂月に手招きをする。
 その直後に音が止む。ドアが開いて、昂月に気づいた高弥たちが入ってきた。
「遅かったな」
「うん。高弥のお父さんと会ってたの――」
「あれ、昂月、昨日と同じ服じゃん。やっぱ、そうだよなぁ」
 航が開口一番にからかうと、昂月は困惑して高弥に助けを求めた。
「航!」
 高弥が制するよりも早く、半ば懇願するように戒めたのは実那都だった。
「いいじゃんか。こいつ、なんも云わねぇし、妹を預けるんだ。手ぇ、つけたからにはそれ相応の洗礼ってやつがある」
「そういうことをいちいち報告してどうすんだ? 干渉させるつもりはないって、一年前に云ったはずだ。おまえらがどう足掻(あが)こうと手ぇ出したいときは出す。そうしてるおまえらに云われたくないね」
 航の云い分を高弥は一笑に付した。
 会話の内容が内容だけににやついている彼らとは対照的に、昂月たちはほんのり赤面しつつ顔を見合わせる。
「ふーん、余裕の発言だよな」
「あ、あの……」
 危うい話が深まるまえに、昂月は口を挟んだ。視線が昂月に集まる。
「迷惑をかけてすみませんでした」
 深く頭を下げると、高弥が横に来て昂月の背中に触れた。
「いいんだ……ありがとう、昂月」
 昂月が躰を起こして見上げると、高弥はかすかに笑んでうなずいた。
「じゃ、あらためてよろしく頼むよ」
「もちろんだ」
 高弥が声をかけると、戒斗の答えとともにだれもがうなずいて応えた。
「高弥、昂月ちゃんが来たから安心したでしょ。レコーディング、早くしたほうがいいわ。あと二日しかないし、せいぜい明日までに終わらないと」
「わかってる。できるだけ今日、終わらせるよ」
「じゃ、手配かけていいのね?」
「ああ」
「プロのマネージャーとして、初仕事の結果が無償っていうのもどこか納得いかないんだけど、プロモーションと思えばなんてことないし、素人的見解から云えば、反応が楽しみってとこね」
「“唯子さん”、悪いな。じゃ、昂月、今日は終わるまで付き合って」
 高弥と唯子の会話をきょとんとして聞いている昂月を見て笑うと、高弥は一人、ブースに入っていった。残ったメンバーは音響設備の前に就く。

「昂月ちゃん、FATEのマネージャーに復活したの。お手柔らかにね。正式には十月から。実質的には木村さんの指導の(もと)、今日からやらせてもらってる」
 唯子がからかうように云うと、昂月は目を丸くした。
 まもなく演奏がはじまり、高弥が歌いだす。昂月の曲と云った、高弥の“ONLY ONE”だった。
「この曲、祐真の命日、つまり祐真の“ONLY ONE”の発売日に合わせて、無料ダウンロード配信するんだって」
「え?」
 昂月は目を(みは)って唯子を見遣った。
「高弥にとってはいろんな意味で思い入れのある曲らしいから。前代未聞よね。これだけ売れてるアーティストの曲が無料なんて。アクセス数を考えたら回線パンクもあり得ないことじゃない。だから前CMは一切なし。できるだけ枠を超えて配信協力社を増やさないと。大切な曲だからこそ、クレームついて不評を買うわけにもいかないでしょう」
 唯子は脇に置いたバッグを持って立ちあがった。
「事務所に戻るわ。昂月ちゃん、木村さんの話じゃ、交際報道は時間の問題みたいだし、また周囲が煩くなるかもしれないけど頑張りなさいね。意地悪はしても、人の恋路を邪魔するほど、マネージャーとしても一個人としても、私は心の狭い人間じゃないから」
「唯子さん、ありがとう」
 昂月が急いで立ちあがって唯子の背に声をかけると、振り向いた彼女は、どういたしまして、と笑みを見せて颯爽(さっそう)とスタジオを出ていった。

「昂月、まえと表情が違ってる。落ち着いたんだね?」
 再び座った昂月に叶多が声をかけた。
「戒斗さんにもいろいろ迷惑かけた。ごめんね、叶多との時間、取りあげちゃって」
「謝ることないよ。めったに見れない戒斗を見られたから」
 叶多は可笑しそうに目を輝かせる。
「どういうこと?」
「戒斗が落ち込んだところ、想像できる?」
 昂月と実那都はそろって首を横に振った。
「それを隠さないで見せてくれるんだよ。そういう時って、あたしが特別だって感じさせてくれる瞬間なの。苦しんでる張本人にも、悩んでる戒斗にも悪いけど」
 叶多は子供っぽく舌を出してみせた。
「うん、それってわかる。いつも頼りっ放しだけど、あたしも必要とされてるんだなって思わせてくれるんだよね」
 実那都が賛同した。
「あたしもそうなれるかな……」
「昂月、高弥がブースに来てくれって。この曲、おまえがいないと歌えないんだってさ。甘えるなって云ってやれ」
 昂月が云いかけているとき、航が割り込んできて呆れたように肩をすくめた。
 実那都と叶多が笑いだす。
「昂月ちゃんが必要なんだって。早く行ってあげて」

 ブースに行くと高弥が手を伸ばした。昂月はその手に自分の手を滑り込ませる。
「こっちからは向こう、あんまり見えないんだね」
 昂月ははじめて入ったブースを見回しながら戸惑っていると、高弥は笑った。
「一方的に見られてる感じがしてヘンな気分だろ? おれはもう慣れたけど」
「……歌えるよね?」
 高弥の声に歌えないというほどの不安は微塵(みじん)も感じられなかったが、昂月は案じるように訊ねた。
「この曲は……気分的にきつい時期に作っただろ? 感情が入りすぎてうまくいかない」
 ためらうように高弥が告白すると、昂月の瞳が潤んだ。
 高弥は昂月の目の端を拭った。
「責めてるわけでも、昂月が気にすることでもない。おれの弱さだ。しばらく付き合ってほしい。いい?」
 うなずいた昂月に予備のヘッドフォンを渡し、高弥はコントロールルームに合図を送った。右の耳にヘッドフォンを逆さにして当てると、戒斗たちが作り奏でた音が流れだす。
 空いた昂月の左手を高弥がつかんだ。
 高弥の声が滑らかに音に乗る。
 昂月からすれば完璧に聴こえる歌も、高弥はどこか納得がいかないようでやり直しを繰り返した。休憩を入れつつ、その間ずっと昂月は高弥に付き添った。
 ようやく高弥が自らオーケーを出した刹那。
「愛してる」
 曲が終わらないうちにヘッドフォンを外し、昂月を見下ろして抑えきれないようにつぶやいた。


「それで、防犯は大丈夫なんだろうな?」
 英国ホテルのレストランで食事中という、公の場にも拘らず、高弥が電話の相手に向かって訊ねる口調はまるで喧嘩腰だ。夜の九時を過ぎていて、客が少ないというのが幸いといえる。
 昂月が独立する話をしたとたん、高弥が父親に抗議の電話を入れる、という経緯に至った。
 何度かやり取りをして電話を切ると、不機嫌な顔がそのまま昂月に向く。
「おじさま、なんて?」
「これ以上にない最高の防犯設備が整ってるってさ」
 昂月は伊東が云わんとするところを察して、くすくすと笑いだした。
 高弥は意味がわからないまま、ますますしかめ面になっていく。
「なんで、一人暮らししなきゃならないんだ? そうするくらいなら、おれのところにくればいいだろ?」
「自立したいから」
 高弥のところ、といってもけっして嘘にはならないはずだが、伊東の目論見(もくろみ)により、高弥には引越しをするまで内緒にすることにした。最近になって自分に対して感情を見せるようになった高弥の意表をつき、伊東はその反応を楽しみたいらしい。
「なんで……」
「高弥は自分のことを強欲だって云ったけど、あたしはもっとすごく欲張りなの。高弥がいても、祐真兄をだれにも渡したくないって思った。祐真兄があたしに触れてくれなかったように、あたしは祐真兄の『愛してる』って云ってくれる言葉に答えられなかった。それなのにあの子に取られたってことを……あたしより大事な人がいたってことを認めたくなかった。でもいま……高弥がいればほかには何もいらないって思う。高弥がそう思わせてくれた。ただ……そういうずるさとか醜さってちょっとつらいよ」
「昂月、わがままになっていいって云っただろ?」
「だから、これがわがままなの。いつになるのかわからないけど……もしかしたらずっと叶わないかもしれない。あの子の幸せを見届けたい。そうしたら自分を許せる気がするの。それから高弥のところへ行きたい」
「戒斗に頼めば――」
 昂月は首を振った。
「だめ。すぐに見つかるかもしれない。でもいま見つかってもきっとあの子は幸せじゃない。あの子が幸せになれたら……会える気がするの。なんの保証もないけど……」
「おれより昂月のほうがよっぽど頑固だ」
 高弥は目を逸らして、しばらく自らの葛藤と向き合った。
「ごめん」
「……わかった。けど、襲うのはやめない。おれのわがままだ。きいてくれるだろ?」
 昂月の沈んだ顔が一気に笑みへと弾けた。
「防犯設備って全然、役に立たないかも。かえって……」

「お邪魔していいかな。昂月さん、うまくいったようでよかった」
 お馴染みの図々しさで割り込んでくると、返事も待たずに四人掛けのうち、昂月の右側の空いた椅子を引いて高橋は腰を下ろした。
「てめぇ――」
「高弥! 高橋さんは祐真兄の叔父さんなの!」
 あまりにも無様(ぶざま)なことをやっただけに、顔を合わせづらいと思っていたことも忘れ、高橋を見据えて一波乱起こしそうな高弥を、昂月は慌てて制した。
 口早に云った昂月を信じられないとばかりに高弥は見つめる。
「そういうことだ。祐真の父親は僕の異母兄になる」
「……そのくせ、祐真をカモにしようとしたのか? 昂月にまで――」
「いろいろと私情がある。昂月さんのことは、弁解させてもらえば……要するに惚れたんだよ」
「高橋さん!」
 高橋は明らかに高弥を挑発している。
 高弥は不穏に目を細めた。
「事実だからしょうがない。でも、昂月さんが君に惚れてる以上、尚且つ、それで昂月さんが幸せなら、手を出す気はないよ。その点は安心していい」
「安心できるか」
 高弥は吐き捨てるようにつぶやいて、高橋を睨みつける。
 高橋は平然と、強いていえば、おもしろがっている様子で高弥を見遣る。
 昂月はふと高橋の左の頬が蒼くなっていることに気づいた。
「高橋さん、頬っぺた、大丈夫――?」
「触るな!」
 手を伸ばしかけた昂月はびくっと手を引っ込め、叫んだ高弥に目をやった。
「……悪い」
 即、高弥が決まり悪そうに昂月に謝ると、高橋は笑いだした。
「失礼、あまりにテレビで受けている印象と違っているので……」
 高弥はなんともいえない気分で憮然(ぶぜん)と顔を歪めた。
 あの場に間に合わなかったことを考えるだけでもぞっとするが、それ以上に、経験のなかった昂月が高橋に身を売ろうとしたことが、どう処理しようもなく(しゃく)(さわ)る。
 終わりよければすべてよし、とするにはまだ日が浅すぎる。
「で、なんの用だ?」
「ここを引き払うまえに、記事の件は完全に没にしたので知らせようと思っただけだよ」
「あんたはどこまで調べたんだ?」
「ほとんど」
 高弥の顔が険しくなった。
 昂月の表情も曇る。
「でも……高橋さんが没にしてもまただれかが調べるかもしれない……」
「その時はその時だ。昂月は笑って、はい、そのとおりです、って云えばいい。おれは祐真からおまえを奪ったんだって云う。そのまんまだろ? 批難されることなんて何もない」
 昂月は完全に不安は消しきれないままも、うなずいて笑った。
「その時は僕に弁護記事を書かせてくれ。友情の証だ」
 高橋が口を挟んだ。
「……友情ってだれとだれの?」
「君と僕」
 高弥が絶句している間に高橋は去った。
 昂月はクスクスと笑っている。
 高橋の饒舌(じょうぜつ)ぶりは健在だった。

「なんだかうれしい」
「何?」
「いまの高弥、子供っぽくて。いつも冷静で、大人だって感じがして……追いつけないと思ってた。いまは並んでる気がする」
 そう云った昂月の笑顔に、いままで目にすることのなかった素直さが見えた。
「昂月、抱きたい」
 人目も(はばか)らず、考えるよりさきに高弥は口走った。

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