PrimDoll*最後にキスを~Mr.パーフェクトは恋に無力~

長編総完結

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2012.12.01.スタートしてちょうど10カ月。完結しました。
CLOSERとの並行更新、電子書籍の校正をしながらの更新、ということを考えると、まずまずのペースです。
およそ38万字。予定は30万字くらいだったんですが、増えたのは遅筆が一因かもしれません。

当初は、第1部辺りはちょろちょろっと入れ込むという第2部の部分のみを書くはずだったんですが、大人になりきれていなかった恋の壊れ方というのも書いてみたく、2部構成にしました。

実は第1部1話まではけっこう前に書いていたので、この物語を書くきっかけはもう思い出せず。
主人公女子は素直な子が多いなか、那桜で奔放な子を書き、次は、ちょっと素直じゃない子を書きたいということがありました。
髪と目の色については、小学校時の同級生親子をモデルに。
れっきとした日本人で、お母さんのほうの透きとおるようなイメージが強烈。

物語の内容としては、家庭内が複雑なセレブという昼ドラ風を目指しました。

人物について。

千雪は、なるべく今時の等身大の子、建留については傷を抱えた、表面上は完全無欠の人。
この主人公ふたりについては語りません。物語のなかから感じとっていただけるものがあれば喜びます。

脇役について。

まず茅乃。
意地悪ばあさんそのものでしたが、最後はどうでしょう。それでもやっつけてほしかったという人がいるんでしょうか。
早くカタをつけてあげれば、これほど意地っ張りで後悔する人生を送らなくてもよかった気がしますが、現実を考えても解決はなかなか難しいですね。

瑠依については、根本がヨシヨシで育てられた成金系お嬢だから、パパに泣きつくお嬢様よりは、妙にずる賢いようなたくましさを持ってる。
あっさり引いたように見えるでしょうか。
建留に2回やられて、最後の砦というべき茅乃に蹴られては、瑠依も引かざるを得ない。何せ、可愛がられてきた子だけに敵陣のなかに独りというのはプライドが許さないかと。

あと、滋と孝志は、現実の男たちにありがちなずるさを持たせました。

愛人の子ではなく孫、という設定にしたのは、やっぱり麻耶vs茅乃だったら、こううまくはいかないだろうという考えがあったから。記憶が生々しいうちは整理がつけられないような気がします。

書いているさなか、いつものごとくタイミングよく情報を得られたことが多々ありました。
タイムリーというよりは、私がアンテナを張っているから目につくのかもしれません。
土台はわりと現実に沿って書けているんじゃないかと思います。

最初のうちはなかなか、CLOSERへの愛着から抜け出せなかったんですが、今はPrimDollの2人を書くのがおしまいということがさみしい。
歪んだ旭人をいつか書きたいとも思ったりしてます。

2015.07.【Mr.パーフェクトは恋に無力】改題電子書籍化 Illustration by やしろ。
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