長編〓連載2015.5/10~6/30
連載50日、およそ110000字/原稿用紙350枚で完結。
これにてFATEシリーズのなかでも、【Cry for the moon~届かぬ祈り~】&【ONLY ONE~できること~】と合わせて祐真を巡る3部作がオール完結。
月裏は余計なところを一切省いてコンパクトにまとめてみました。
祐真やFATEをもっと入れこんで広げようと思えばONLY~くらいの長さになると思いますが、それはCry~やONLY~を読んでいただければすむことなので、あえて過去のことを詳しく書く必要はないかな、と判断。
いつかextraとしてその後を書けたらと思います。
この物語は15年以上前に書いたものがあります。
ONLY ONEも原作は同時期に書いていたもの。それを改稿したゆえに、必然的に月の裏側もそうなり、こちらはほぼ原形をとどめていません。原作は捨てます。
章タイトルの意味
hazy moon: おぼろ月
still mooning: ぼんやりした(曖昧)
NewMoon: 新月
promise the moon: 果たせない約束
bay the moon: 無駄(月に吠える)
farside: 月の裏側
The Moon Love: 純愛(Moonの純潔という意からの純愛ジュール流造語)
さて。
祐真のことを大事にしたい気持ちによって、さらりと流してはいますが鈴亜はひどい目に遭遇することになり、捨て鉢ぎみにおかしなことをしてしまいます。
最初の出来事を大したことないと処理するための手段だったかもしれません。
また別の見方をすれば、祐真のことがあるからこそ、ひどい出来事に耐えられたのかもしれません。
根は良哉が言っていたように繊細なので、鈴亜は冷めていても周りのことに気づくことができ、人に対して徹底的に無下にすることはできない。
まだまだツンデレな鈴亜ですが、これから良哉によって落ち着いていくのかなとも。
昨年、鈴亜の続きが読みたいとおっしゃってくださった方がいて、その後押しでようやく書き上げることができた次第。
期待されていたものとは違うかもしれませんが、こういう物語もありかなとご容赦くだされば幸いです。