長編〓
書くに当たっては、ただ右往左往する恋愛パターンじゃなくて、このふたりでしかあり得なかった物語、というのを目指してるんですが。
南奈の一見特異な性格は、実はどの主人公にもありがちな臆病さを隠すためでありながらも、受け入れられるのかはちょっと不安でもあり。
書いているほうは楽しかったです。
傍若無人でありつつ、がさつではないという微妙さが出ていれば、と思うところ。
旭人についてはミスターパーフェクトに出てるときと印象が違ってますか。
主役級タフガイについて印象の違いが出てくるとしたら、脇役と主人公の差でしょうか。要するに脇役の場合、外面しか見えないのです。
今回、卵巣が一つしかない、という南奈の問題に関しては、奏井の経験?を参考に設定してみました。
奏井は、一つしかないと妊娠する確率は半分以下だとドクターから言われました。不妊治療をやっている病院を紹介しますよ、とも言われたくらいです。
でも今はちがってるんです。片方がなくしたほうのぶんまで肩代わりするという考えが主流かもしれません。
まあ、奏井自身が実例と言いますか、そのあと二人生まれましたので、卵巣機能が正常であればまったく問題ないということです。
ただし、ほしいと思っているときはできず、もういいや、と諦めてからできたという。妊娠に関して、精神的プレッシャーは少なからず影響していると思います。
さて。連載スタートから2カ月半。
ここ数年、書くスピードが落ちたなぁとか勢いがなくなったなぁとか、思っていたんです。
しかし、なんのその。完結してみれば【最愛】と同ペースで書いていたという。
長編なのに短いという感覚。
文庫本一冊で終わる書き方を思いだした感じです。
しかも、期間に迫られて書くのは初めてでしたが、絶対に書けると信じてきて書けたこともちょっと自信復活。
追記 改題【ミスターマシーンは恋にかしずく】