大人の純情

業平シリーズ短編【眠れないほど好き】収録
2部作 少年のように&最後の恋

読書する

この2人については【最愛】を書いているうちからビジョンはありました。
いつか書きたいと思っていたんですが、お題と、たまたま読んだ、プロ作家さんたちの短編集『最後の恋』がきっかけでようやく実現。
長編も考えていたんですが、この場合、長編にしたら、きっと優歌より美里のほうがウジウジすることになりそうで、このくらいがちょうどいいかな、と。

さすがに30代という譲は大人~☆
匠の落ち着きぶりとは違っていると思っているんですが、いかがだったでしょう。
私の作品の中で主人公としてはいちばんの年長になります。
譲のように見守ってもらえたら、だれだって可愛くうつるというか。譲にとっては美里も危なっかしい女性だった模様。

【最愛】での美里は、優歌への告白の時を除けば挑発的な女性でしたが、実は…というところで、固定観念なく読んでいただいて、楽しんでもらえたらなと思います。
【最後の恋】に肩入れしてもらうと、【最愛】のふたりは、自分たちだけの世界でらぶらぶで美里がかわいそうということになってしまうかもしれませんが、美里が自分で悟ったように、彼女の中では【最愛】以前にすでに整理がついていたことであり、つまり独りよがりなのです…といちおうフォローしておきます。

以降、業平商事シリーズの短編は思いついたときに更新というペースになります。
こちらでは30代男性がメインになるかと。
30代×20代となると、どうしてもHQを彷彿させてしまいますが、あちらのまるで別世界という雰囲気をなくすのに言葉遣いはなるべく現実に近づけてます。
仕事上や心の中はともかく、普通の会話では「だが」とか使わないから「けど」に変えたり、細かいこと。ちょっとは雰囲気が身近に感じるかな、と思うところ。
内容は、とても現実にありえないですけど、物語ですからロマンティックに。

美里と譲、ふたりのような恋もしてみたい、と思っていただけたら本望です。

2010.07-08.up作品

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