雑談的な後記です。
物書き歴は通算17年目に突入していますが、書き始めたのはネット参入するずっとまえ、実は無謀にも出版社に原稿を送ったこともありました。
いまその原稿を読み返せば、私も即行でゴミ箱送りにすると思うんですが…
その原稿【失いたくない】は改稿&文章力レベルアップしていまに至っています。
オフで書いたのは1年間、それからブランクがあって2006年にオンラインノベル活動をスタート。
やっぱりいつかはと思い続けてきて、けれどももう諦める頃だなと思ったのが数年前。
その辺りから、あれもこれも書きたいという気持ちは持続しながらもテンションがなかなか上がらず、ちょっとわからなくなりかけていたなか、去年の夏、アルファポリス投稿済みの「誤算だらけ~」がたまたま申請ポイントに達しているのを目にして、ダメもとだしとぽちっとやってみたのが今回の結果です。
1カ月とっくにすぎても返事がなく、採用されなくても返事くるはずだけどなぁと、ふと思いだすくらい経ってからの書籍化決定のお知らせ。
本当か?と何度も読み返しました。
これまで何度かチャレンジしてきたなか、NOの返事の度に、自分の年齢とか文章力とかではだめなんだなと落ちこんできましたが、そんなことはなかったとびっくりした面もあります。
加えて、「誤算だらけ~」は連載当時、賞レースに参加して確か100位前後にいたはずですが、書籍化の声はかからなかった作品。
(恋愛小説大賞の場合、受賞レベルの候補には残らなくても書籍化のオファはされる模様)
よく相性があるからと慰められてきましたが、まさにそこだなと改めて思います。
例えば。
「ウィル愛」は某出版社では採用されませんでしたが、comicoの応募では通過。
「誤算だらけ~」は2年前は目に留まらなくてもその1年後には採用。
と、そんな具合で、さらに言えば、出版社との相性ではなく、応募したときに見ていただく担当さんとの相性かもしれません。
「誤算だらけ~」では、いわゆる大人の事情的なことで、リアルの現状からウイルスに関するシーンはできるだけぼかしたり削ったり、ヒロインのセンシティブな設定も削除したり、クリアする点が多かったんですが、それでも採用になったので、いままでダメだったのは逆に何が理由なんだろうと思うくらい不思議です。
ネックがあっても広い意味でおもしろいと担当さんが感じてくださったのかなと思ったりもしてます。
あと、作品の文字数も是非に関係してくるかもと考えたり。
とにかく通過の是非に年齢は関係ないということは保証します。
そして、今回の紙本化、何が一番嬉しかったかというと、エタニティブックスレーベルから出せたことです。
大人乙女の現代恋愛ものの紙出版についてはアルファポリスさんがパイオニアだと思っています。
レーベルが立ちあがったときから知っていて、そんな老舗からの出版は感慨無量、自分的にできすぎです。
近くの書店に行って、本棚に並んでいるのを見てきました。
一発屋で終わりたくないなと思いもありますが、何より、物書きをしてきて紙本が出るという夢は叶いました。
今があるのは諦めつつも諦めきれていなかった結果、およそ1年前の自分の悪あがきに拍手を送ろう。
編集作業に当たって、勉強になったこともありましたので、今後それを活かせればと思っています。