悪い男は愛したがりで?甘すぎてクセになる

長編連載2021.4/30~9/25

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245000字完結。

表と裏の世界を渡り歩き、恋を知らないアラサー男が愛に溺れて、さみしがり屋のカノジョに本気になる話。
―というプレミスのもと書いた物語。
当初のプロットでは、「キョウゴ」はあくまでホストに徹し、智奈に貢がせようとしていましたが、書き始めた初っ端から軌道修正。
この物語を書くに当たって何を重要視したかといえば、タイトルにある甘さ。
愛してる、という言葉を惜しまず口にする男性を書きました。

日本の男性はなかなか言いませんから、態度で表すのはともかく、私の小説でもなかなか愛してると伝える人はいません。
それだけに、完結するとき何をもって締め括りにするか、非常に悩んだところでしたが、まあどうにかなるだろうと書き続け、なんとかなった(?)と思っています。

25万字弱と、文庫本で2冊分くらいになりますが、「45.ロストバージン」までがシーズン1、以降がシーズン2という感じです。

京吾が悪人というわりにその辺りの様子は敢えて書いていません。
智奈にはあまり見せたくないようですし。
そして、別作【不惑の男は淫らに甘く】の終盤で、とある男を甲斐之史が送りつけた先が、京吾が君臨するUGエージェントという組織だったわけです。
時系列的に、そのまま書いた年を基準にして、悪い男は~は、不惑~から3年後という設定です。

男性を動物に喩えるとき、大抵は豹を持ちだしますが、今回は海の王、シャチにしてみました。
昔の映画で「オルカ」というシャチが人を襲うパニック映画がありますが、人を襲ったのは妊娠していた雌のシャチを人間が殺したため、その人に復讐するという話で、なかなかお気に入りの映画です。
いまこう書いていて、悪い男~と被るところあるなと気づいたり。

さて、web上の活動を休止して、およそ1年ぶりに完結作品を1作、ようやく出せました。
5カ月で25万字書けたのは、いまの奏井には上出来です。

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