禁断CLOSER

長編総完結

読書する

DOORにての数字と誤差ありますが、全体を一纏めにすると文字数≒900000字/原稿≒2800枚です。

常々言ってきたとおり、ここまで長くなるつもりはなくて、むしろ、どう増やすか、と連載当初は思いあぐねていました。
シュガーコートと同じで、書いているうちにものすごく広がっていった物語。
けして正義の味方じゃない、史実の裏で動いてきた有吏一族という特殊な背景を、加えて実兄妹という大好物を、とにかく書き尽くしたい気持ちが原動力。
長くても中だるみ(どうでもいい部分)はなかったと思います。

主人公に那桜の性格を持ってくることについては冒険でした。
果歩を主人公に持ってきた場合、最悪の悪女キャラです。
典型的ないい子ぶったわがままなお嬢さま。
男を惹きつけ、下品なほどセックスに奔放、快楽に弱い。

三角関係を書くことも冒険。
和惟を受け入れられない人もいました。
逆に、受けいれられる人は、拓斗より和惟のほうが存在的に大きかったかもしれません。
アイを考えたとき、和惟の2番手でもいいという尽くし方は大きいです。
最終的に拓斗のアイと比べてどうでしょう。
傷つけまいとするアイと、傷つけてもそれごと包もうとするアイ。

非人道的なことに関しては、かなり悩んだところです。
そういう気持ちになるところまでは理解してもらったとしても、罪は罪なので。
ただ、書くのに怯むことはしたくなかったし、そのあとの苦しみも、少ししか触れていませんが感じていただけると思います。

最後、無免許運転じゃない?とか諸々、そりゃだめだろ的なことは、背景を考えれば見当つけられることだろうし、わざわざフォローはしていません。

最後の4文。
未来の彼らの姿を思い浮かべてもらえたら、また、読者さんなりに物語を広げていっていただけるようだったら、成功というところでしょうか。


コメントいただいたことがきっかけで閃いたりしたこともあります。
読者さんがいなかったら、完結までもっと時間がかかっていたと思います。

最後に。
お客様は神様です。
この言葉、神様にささげるつもりで歌います、というのが真意。
あとで自分で書いてるのに忘れてしまったり、そんなどうでもいいようなものではなく、書くものすべてに魂込めてその世界を描いているつもりです。
また、別の物語でお会いできれば。

2013.02.13.完結作品

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